本麒麟ビール化!味は変わった?発泡酒ver.本麒麟と飲み比べ徹底レビュー!【酒税法改正】

キリン

みなさんこんにちは!ジャパンビアソムリエのあべsanです😊

先月サントリーの金麦がビール化を果たしレビュー記事を書かせていただいたことは記憶に新しいですが、今度はキリンの本麒麟がビール化!!発泡酒のクラスチェンジが後を絶ちませんね。

ということで今回は、ビール化した本麒麟のレビューをしてみようと思います。また発泡酒時代の本麒麟も入手済みですので、それぞれ飲み比べもしていきます♬

例の如くレビューの前に色々書いていますので、それよりも味が知りたいんじゃ!という方は目次の「実際に飲んでみた」から飛んで下さいね✈️

ではスタートです!

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発泡酒ビール化の背景には、2026年10月より改正・適用された酒税法が大きく関わっています💡当ブログでも何度も取り上げさせていただいた話題ではありますが、今回の酒税法改正の内容は簡単に言ってしまえば

ビールと発泡酒の税率格差がなくなった

ということです。

みなさんが「発泡酒」と聞いて一番に思い浮かべるのは、「ビールより安価」ということではないでしょうか?

ではなぜ発泡酒はビールよりも安価だったのか?

そこにズバリ、それぞれの税率の違いが大きく関わっていたのです。

そしてその税率というのは、使用される麦芽の量で決まっていて

麦芽使用率

①50%以上
②25%以上50%未満
③25%未満

の三段階。そして使用率が高いほど、税率も高く設定されていました。

ビールは①の50%以上、それ以下の②または③が発泡酒(または新ジャンル)として分類されるので、発泡酒の方がビールよりも安価だったということですね🤔

しかし2026年10月の酒税法改正によってその格差がなくなってしまった!これはビール業界にかなりの震撼を与えました。今回の改正により、発泡酒は実質的に値上がることになったからです。

つまり、消費者に手に取ってもらいやすいよう各社が工夫して造っていた発泡酒の意味がなくなってしまうということ。

えぇい、ならば発泡酒はビールにしてしまった方が良いに決まっている!!

ということで、各社が主力商品の発泡酒をこぞってビールへとクラスチェンジしているのです。

⚠️税率は一本化されましたが、酒税法上の分類まで同じになったわけではありません。ビールと発泡酒は、現在も麦芽使用率などによって区別されています。
また使用する副原料(例えばフルーツやスパイスなど。クラフトビールによく見かけますね。)の量によっては麦芽使用比率が50%以上でも分類は発泡酒になることもあります。

今回酒税法を改正した理由について、酒税の公平性の回復(実質的に似たような性質を持つお酒で税額に大きな格差がある状態の解消)と政府は説明していますが、メーカーや消費者のことを蔑ろにしているような…😔

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今回の本麒麟ビール化にあたって、キリンは以下のように述べていました👇️


物価の上昇やお客様のライフスタイルの変化など、ビール市場を取り巻く環境が変化する中、2026年10月の酒税一本化を機に、ビール類市場は大きな転換点を迎えます。

当社では、ビール類市場は、高価格、スタンダード、エコノミー、オフ・ゼロ系の4つのカテゴリーに分化していくと予測しており、各カテゴリーにおいて、お客様の味わいへの期待に応えるブランドの提供が求められると考えています。

当社は、将来的にビール類の酒税が一本化されることを見据え、2018年に「本格的なうまさ」を中心価値とするデイリービールとして「本麒麟」を発売しました。発売以来、「本当は我慢せず、おいしいビールを手軽に飲みたい」というお客様の声に向き合い、毎年リニューアルを重ねることで、おいしさを磨き続けてきました。

今回のリニューアルでは、(中略)麦本来のうまみをより感じられる、「飲みごたえがありながら飲み飽きない」味わいを実現しました。
(※黄マーカーは筆者によるもの。)


本麒麟はビール化を見据えた商品だったのですね💡消費者に寄り添っていて素敵です。

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ではここからは、発泡酒ver.とビールver.の違いを原材料などから見ていきます。

🍺発泡酒ver.

【原材料】発泡酒(麦芽、ホップ、大麦、コーン、糖類)、大麦スピリッツ
【度数】6%
【純アルコール量】16.8g

発泡酒に大麦スピリッツが混ぜて造られているのですね。度数と純アルコール量にも注目👀


🍺ビールver.

【原材料】麦芽、ホップ、大麦
【度数】5%
【純アルコール量】14g

発泡酒ver.に比べるとアルコール度数や純アルコール量が抑えられています。ここだけ見ると”スタンダードなビール”になった感じです😊

🍺 🍺 🍺

それぞれの原材料を見てみて、なにより面白かったのがどちらにも大麦が使われているということ!この「大麦」は大麦麦芽とは異なり、発芽させていない未発芽の大麦です。

では未発芽の大麦を使用すると、味わいにどのような変化があるのでしょうか?

…ズバリ!飲み応えやコクが増す!!

その理由は後述しますのでご興味ある方は読んでいただければと思いますが、本麒麟は未発芽の大麦を使用することで飲み応えやコクを増幅させていると考えられますね💡

✒️未発芽大麦の特徴

通常の「大麦麦芽」を使う場合と比べると、未発芽の大麦には以下の3つの成分的な特徴があります💡

① 「高分子タンパク質」が飲みごたえを造る

🍺発芽の仕組み: 大麦が発芽する際、自らの成長のためにタンパク質分解酵素(プロテアーゼ)が働き、大きなタンパク質を小さなアミノ酸へと分解します。

🍺未発芽の効果: 未発芽の大麦はこの分解が進んでいないため、分子の大きいタンパク質(ポリペプチドなど)が多く残ります。このタンパク質がすべてではないにしろビールに溶け込むことで、口当たりに厚みと重厚感(ボディ感)が生まれやすくなります。

② 「ペプチド」がコク(濃醇さ)を強める

🍺うま味とコクの正体: 未発芽大麦のタンパク質が仕込み(糖化)の工程で部分的に分解されると、特定の「ペプチド(アミノ酸が数個つながった成分)」が生成されます。

🍺味覚への作用: 近年の醸造研究(英国醸造・蒸留協会誌(Journal of the Institute of Brewing)の研究など)では、未発芽大麦由来の特定のペプチドが舌に厚みのある持続的な味わい、いわゆる「コク味(Kokumi)」をもたらすのではないかという研究が続けられています。

③ 「β-グルカン(食物繊維)」がなめらかな口当たりを生む

🍺細胞壁の成分: 大麦の細胞壁には「β-グルカン」という水溶性の食物繊維が含まれています。麦芽にする過程ではこれが酵素で分解されますが、未発芽大麦には多く残っています。

🍺粘度の変化: β-グルカンがビールにわずかな粘性(とろみ)を与えることで、喉を通る際の「飲みごたえ」や「まろやかさ」にも繋がると言われています。

未発芽大麦を使用すれば必ずしもコクが増すということではなく大麦の品種や処理方法、仕込条件によって最終的な香味は変わりますが、発芽させているか否かでこんなにも用途が変わるのは面白いですよね。

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ではようやく実飲タイムです☺️
まずは簡単に香味のまとめ。発泡酒ver.と比べてみます。


🍺発泡酒ver.

【香り】ホップのフローラル、穏やかな麦芽香

【味わい】良く言えばスッキリ、悪く言えば薄い。麦芽の旨みよりホップが強い。大麦スピリッツの風味はほとんど感じられないが少し甘い?

【後味】柔らかい苦味。非常にキレが良い。鼻から抜ける麦芽香

発泡酒感はほとんどない!東南アジア系のビールのような味わいです。美味しいけど度数が6%あるからゴクゴク飲むとすぐ酔うカモ


🍺ビールver.

【香り】ホップのフローラル、甘い麦芽

【味わい】口に含んだ感じは発泡酒ver.と大差ないが、飲み下すときに圧倒的なコクと飲み応え。麦芽の旨みよりホップが強い。甘みはほとんどなし

【後味】苦味は発泡酒ver.に比べてかなり穏やか。非常にキレが良い。鼻から抜ける麦芽香

まさに”ビールver.本麒麟”。ビールver.を完成させてから、それに寄せるように発泡酒ver.を造ったんじゃないかと思わせるくらい(この考察は個人的に面白いんじゃないかと思ってます🤭)全体の輪郭はほぼ一緒。しかし飲み応えはビールver.の圧勝!

🍺 🍺 🍺

発泡酒の本麒麟を久々にいただきましたが、こんなにしっかりビールな味わいだったっけ?!

発泡酒に使用されるスピリッツの香味が個人的にあまり得意ではないのですが、本麒麟はそれをほとんど感じさせないのが好印象でした☺️

そして新しくなった本麒麟……

ウマイ!!!

発泡酒時代の「本麒麟らしさ」は残しつつ、さらに飲み応えがアップした印象です。また香りに関しては、開栓直後は大差ありませんが時間が経つとビールver.の方がかなりリッチです。

個人的にはもう少し麦芽の旨みがあれば尚良いかなとも思いますが、それを求めるなら一番搾りをいただけば良い話👌

ちなみに価格は一番搾りが税込219円に対して本麒麟は税込185円です。(2026年11月6日現在/カクヤス参照)

なのでちょっとリッチに飲みたいときは一番搾り、デイリーには本麒麟!

まさにキリンが掲げていた「本格的なうまさを中心価値とするデイリービールとしての本麒麟」ですね🎉

ビアソムリエ的に見ると、一緒にいただくお料理を選ばない”寄り添い型”ビールです。まさにデイリーだ!!

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★まとめるとそれぞれの違いはこんな感じです👇️

比較項目発泡酒ver.ビールver.
アルコール度数6%5%
純アルコール量16.8g14g
香りフローラルフローラル+甘い麦芽
味わい麦芽の旨み<ホップ麦芽の旨み<ホップ
コク軽快豊か
苦味やや強い穏やか

🍺 🍺 🍺

★NEW本麒麟はこんな方にオススメです👇️

・本麒麟の味が好き
・毎日飲みたい
・でもせっかくなら美味しくないと!
・ビール金麦がイマイチだった方

個人的にはビール金麦よりも美味しいと思います。価格的には金麦の方が安価ですが、金麦がいまいち口に合わなかった方には是非試しに飲んでいただきたいと思えるビールでした☺️

次はサッポロのゴールドスターの飲み比べもしたいな…

ということで今回はこのへんで!
みなさまのビールライフがより良いものになりますように🌈

ではまた!


🍒金麦のレビューもぜひ♬

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