ベルジャンホワイト/Belgian white

スタイル図鑑

発祥はベルギーのヒューガルデン村

ベルジャンホワイトは、15世紀にベルギーのヒューガルデン村で誕生しました。ピルスナービールの人気などによりヒューガルデン村と近辺での製造は終了してしまいましたが、1966年に復活を遂げ、いまでは世界で愛されるスタイルのうちのひとつです。

ホワイトビールとは

ベルジャンホワイトはホワイトビールに分類されますが、ホワイトビールとは大麦麦芽と小麦麦芽、そして麦芽化していない小麦を使用して造られたビールです。この麦芽化していない小麦のタンパク質と、酵母によって白く濁った色合いをしているため「ホワイトビール」または「ウィート(小麦)ビール」と呼ばれます。

そしてベルジャンホワイトはベルギー発祥のホワイトビールであることから「ベルジャン(ベルギーの)ホワイト」「ベルジャンスタイル(ベルギースタイルの)ホワイトエール」などと呼ばれ、またの名を「ウィットビア(ウィットエール)」といいます。

\混同しやすいのでまとめ/

ホワイトビール=小麦ビール

ウィートビール=小麦ビール

ウィットビア=ベルジャンホワイト

ホワイトビールは他にもドイツ発祥の「ヴァイツェン」などがあります。ホワイトビールのほとんどは上面発酵酵母で造られますが、最近は「ウィート(小麦)ラガー」という下面発酵スタイルのホワイトビールも登場しています。

特徴

このスタイル最大の特徴はオレンジピールとコリアンダーシードを加えていることです。醸造過程で麦汁(ばくじゅう/ビールの素となる液体)を煮沸する際にそれらも一緒に投入することで、ビールにフルーティでスパイシーな香りが付与されます。

また小麦由来の爽やかな酸味も感じることができ、口当たりは軽くなめらか。苦味も少ないので非常に飲みやすいスタイルのビールです。

ベルジャンホワイトはクラフトビール初心者の方・ビールが苦手な方にオススメしたいスタイルです。

ヒューガルデン・ホワイト

ベルジャンホワイトと言えばこれ!というくらい日本でもメジャーな銘柄です。先に述べたようにベルジャンホワイトはピルスナーなどの人気に伴い一時衰退してしまいましたが、それをベルギー人であるピエール・セリス氏が見事復活させ販売したのがこの「ヒューガルデン・ホワイト」なのです。

※画像をタップすると楽天の商品ページへ飛びます。

\ヒューガルデン・ホワイトの美味しい飲み方/

①しっかり冷やす

②グラスに2/3注ぐ

③ボトルをゆっくり回して底に溜まっている沈殿物を浮かせる

④残りをグラスに注いでフィニッシュ!

③の沈殿物とは酵母のことで、ヒューガルデンに限らずベルギーのビールのほとんどは「瓶内二次発酵」させているため、活動を終えた酵母が底に溜まっています。これを「澱(おり)」と呼びますが、澱を一緒にいただくことでビールに風味が増すのです。ただ雑味に感じることもあるので結構お好みかなあと思います。澱を入れる前と後の両方を飲み比べても面白いですよ!

瓶内二次発酵とはビールを瓶詰めする際に、再度酵母と酵母が活動するための糖類を加え瓶内で更に発酵させることです。二次発酵ビールには缶ではなく瓶を採用する場合がほとんどです。

著者お気に入りのベルジャンホワイト

チェジュウィットエール

\韓国 チェジュ島発!/

製造 JEJU BEER

スタイル ウィットエール

アルコール度数 5.3%

IBU(国際苦味単位) 21

副原料 小麦、オレンジピール、コリアンダーシード、タンジェリンピール

チェジュビールは韓国のリゾート地チェジュ島で2015年に誕生した、韓国NO.1のクラフトビールメーカーです。

オレンジピールに加えてチェジュ島産のタンジェリン(みかん)ピールが入っていて、ふんわりとみかんの香りと爽やかさを感じることができ、また通常のベルジャンホワイトに比べてコクがあります。炭酸も控えめで上品な味わいで美味しいです。

著者はビールに強い酒屋さんで購入しましたが、楽天でも買えますよ♬韓国らしくマッコリとセットでいかがでしょうか?


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とりあえずのビールはもうおしまい。

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