コンビニで買えるクラフトビール8選!楽しくクラフトビールについて学ぼうの回

いろんなビールを知る

みなさんこんにちは!ジャパンビアソムリエのあべsanです。

最近はクラフトビールを置くコンビニが増えてきていますよね。でも他のビールと比べると値段も張るし、気になりはするけどやっぱりいつものビールでいいか…なんて方も多いのではないでしょうか?

ということで今回は、

「クラフトビール気になるけど良くわからん!」
「まずはどれを飲めばいい?」
「ふつうのビールより高価なのはなぜ?」

などなど、なるべくわかりやすく、かみくだいて、難しいことは割愛しつつ!コンビニで買えるクラフトビールをご紹介しながらお話しできればいいなと思っています。

ではよろしくお願いします!

はじめに歴史をちょこっと

クラフトビールの発祥は1970年代のアメリカだと言われています。

禁酒法時代を終えたアメリカのビール市場は、大手のビール会社の寡占状態にありました。
そしてそんな大手メーカーの造るビールはアメリカン・ピルスナーライトラガーなどと呼ばれるタイプ(正確にはビアスタイルといいます)のものばかりでした。

代表的なものがバドワイザーです。

バドワイザー(アンハイザー・ブッシュ社)

・軽くてお水のようにゴクゴク飲める
・スポーツ後とかお風呂上りに最高

こういったビールが初めて誕生したのはざっと140年前。ビールの歴史は5000年と言われていますから、ビール史的にはなかなかの新参者なのです。

ビアスタイルとは…
(単純に「スタイル」と言うことも多いです。)

ビールは基本的に麦芽・ホップ・酵母・水で造られますが、造り方によっていろいろな種類のビールができます。ビアスタイルとは、簡単にいうとその「種類」のことです。

例えばお砂糖は一口にお砂糖と言っても上白糖や三温糖、キビ砂糖などなどたくさんの種類がありますよね!それと一緒で、ビールにも種類があるのです。それをビール界ではビアスタイルと呼んでいます。

◎何百年も前から様々な国や地域でその土地ならではのスタイルのビールが造られてきました。現在ではその数はなんと150を超えると言われています!

クラフトビールとは?

そんなアメリカの大手メーカー市場独占(しかもライトラガーしかない!)に我慢できなかった人たちがいました。現代で言う「ビアギーク」、つまりビール愛好家たちです。

有名なのはフリッツ・メイタグさん。
彼は大手会社へのアンチテーゼとして、ライトラガーよりもっともっと歴史のある、伝統的で多様なビールを小さい醸造所で造りあげ販売しはじめたのです。

さらに1978年にホームブルーイング(自宅でお酒を醸造すること。日本では禁止されています。)が解禁になると、愛好家たちは伝統的なスタイルのビールや、自分たちが飲みたい独自性のあるビールを造るようになりました。

そしてこのムーブメントはやがてアメリカ全土へと広がっていき、「クラフトビール」として世界へ知れ渡っていったのです。

クラフトビールの定義はいろいろありますが、

・大手メーカーではなく小規模で造っている
・伝統を理解し重んじている
・オリジナリティもあり✌

このあたりをクラフトビール協会は必須条件としています。

コンビニで買える8選

ようするにクラフトビールとは、大昔に飲まれていた様々なビールを現代の造り手が熱意を持って再現・再解釈・再構築させたものなのです。(私はそう考えています)

そしてそんな大昔のビールたちは

「そうせざるを得なくてそうしたらなんかウメェのできたわ」

的なものもあったりして、その背景を知ってると更に楽しいし、その味わいにも納得します。ということでここからは、現在コンビニで買えるクラフトビールを、そのスタイルやスタイルの歴史などの小話を交えてご紹介します!

※表示価格は税込み。
また価格はカクヤスさん又はそれぞれのコンビニのHPを参考にしています。

わりとどのコンビニにもあるもの

よなよなエール(ヤッホーブルーイング)289円

●スタイル/アメリカン・ペールエール
アメリカンペールエールの特徴
/柑橘の香りとやや強めの苦み。

<ペールエールの歴史>
元祖はイギリス発祥。当時のイギリスのビールは濃い色のものばかりだったが、それよりも淡い(ペール)色ということでペールエールと命名。淡い色になったのは発祥地の水質が関係している

よなよなエール

THE・アメリカンペールエール!
ペールエールが初めての方はこちらを飲めば間違いなしです。

インドの青鬼(ヤッホーブルーイング)317円

●スタイル/アメリカンIPA
(IPA=インディアペールエール)
IPAの特徴
/弾けるような柑橘の香りと強い苦み。

<IPAの歴史>
元祖はイギリス発祥。当時イギリスの植民地であったインドにビールを輸送するため、試行錯誤の結果生まれたスタイル。強い香りと苦みは、長距離輸送に耐えうるために抗菌作用のあるホップをたくさん使っているから

インドの青鬼

こちらも王道アメリカンIPAな味わい!
この価格でこの味わいは他にはないです。

ファミリーマートで買えるもの

★期間限定/ワールドクラフト フルーティIPA(サントリー)250円

●スタイル/アメリカンIPA

こちらは大手ビール会社のサントリーファミマが共同開発したものです。
先にクラフトビールとは「大手企業ではなく小規模で醸造されたもの」と定義されていると書きましたが、だったら大手の造ったIPAとかペールエールとかそういうのはクラフトビールじゃないの?って話になりますよね。

この線引きは結局のところ飲む側の判断になるのではと個人的には考えていますが、気になった方はよければこちらの記事もどうぞ。

フルーティIPA
さすがの大手価格!この価格でこの味わいなら試してみても可。
苦みはIPAそのものです。けれど香り爆弾どかーん!って感じではありません。著者ならインドの青鬼を買います。

セブンイレブンで買えるもの

有頂天エイリアンズ(ヤッホーブルーイング)350円

●スタイル/ヘイジーIPA
ヘイジーIPAの特徴
/弾けるような香り、フルーティな味わい、心地よい苦み。

<ヘイジーIPAの歴史>
アメリカンIPAの派生スタイル。2000年初頭にアメリカで誕生。ジュースみたいなフルーティでまろやかな飲み口からジューシーIPAとも。大流行中のスタイル。

有頂天エイリアンズ

この価格でこの味わいはさすがとしか言えません。

ローソンで買えるもの

僕ビール、君ビール(ヤッホーブルーイング)311円

●スタイル/セゾン
セゾンの特徴
/スパイスやハーブのような香りに落ち着いた苦み、低めのアルコール。

<セゾンの歴史>
発祥はベルギー。当時は生水が危険だったことから、特に夏の農作業の休憩タイムに水分補給として飲まれていた。また冬の閑散期にはこのセゾンの醸造に充てられていたとされる。セゾン(saison)は季節の意。

僕ビール、君ビール

マスカットのような香りも感じらる美味しいセゾンです。

セゾンは造り手によって香りが様々なので面白い。

★期間限定/ジョーカーくん(ヤッホーブルーイング)328円

●スタイル/セッションIPA
セッションIPAの特徴
/香りと苦みはIPAらしさを残しつつ、スッキリとした味わいでアルコール度数低め。

<セッションIPAの歴史>
2010年代にアメリカで登場。IPAの派生スタイル仲間と集まってワイワイ長く飲めるように(session)という意味合いで名付けられた。IPA以外にも、セッションペールエールなど通常よりアルコール度数が低めに造られたものをセッション〇〇と呼んだりもする。

ジョーカーくん

何杯でも飲めそう。これぞセッション!

軽すぎることもないので物足りなさもなし。

水曜日のネコ(ヤッホーブルーイング)317円

●スタイル/ベルジャンホワイト
ベルジャンホワイトの特徴
/スパイシーでフルーティな香り、苦みは穏やか、比較的すっきりとした飲み心地。
大麦麦芽に加え小麦粉麦芽も使用。またオレンジピールコリアンダーが使われている
(ビールは大麦麦芽で造られるものが多いです。)

<ベルジャンホワイトの歴史>
15世紀にベルギーで誕生。ピルスナーの人気に押され生産終了するも1966年に復活!
小麦麦芽を使用するため一般的なビールに比べて麦芽の風味が弱く、それを補うためにオレンジピールなどが使われたと言われている。

水曜日のネコ
オレンジピールの香りが心地よい!
小麦麦芽特有の風味は好みが分かれそう。

★期間限定/デイジーエール(常陸野ネストビール)539円

●スタイル/ゴールデンエール
ゴールデンエールの特徴/ホップと麦芽の香りのバランスがよく、苦みは低程度~中程度までさまざま。

<ゴールデンエールの歴史>
発祥はイギリスとベルギー。イギリスではペールエールの派生スタイルとして、ベルギーではピルスナー(日本でよくあるタイプのビール)に対抗して造られたとされている。

デイジーエール

乾燥カモミールやはちみつが使われています。またG-DRAGONさんとコラボした商品ということもあり、コンビニで買うには少し気後れする価格…かも?でもきちんと美味しいです。

まずはどれを飲むべき?

今回ご紹介したものだけでも8つ!種類が多くてどれを飲んだらいいのか迷ってしまいますよね。でも大丈夫、

気になったものを飲んでみたらいいのです!

パッケージが気に入ったからでもいいし、この記事を読んで歴史的背景が気になったからだったら嬉しいし、IPAってなんか流行ってるし!とかでもなんでもいいんです。飲んでみるのが大切です✌

ちなみに私の人生初のクラフトビールはインドの青鬼でした。
IPAなんて言葉も知らなかった20代の頃です…パッケージが奇抜で嬉々として買ってワクワクしながら飲んだらあまりの苦さに仰天しました。いい思い出です。

それでもやっぱりどれを飲むか悩んじゃう!って方向けに、なんとなくポイントをまとめてみました。よければ参考にしてください。

(オススメ度は完全なる私の主観です。ご了承ください)

よなよなエール
・スーパードライや黒ラベルが好きな方には結構苦く感じるかも
・アサヒのビタリストが好きな方は絶対ハマる
・ハンバーガーとポテトにめちゃ合う
オススメ度★★★☆☆


インドの青鬼
・断然苦い!でも飲むたび慣れてくる
・チビチビ飲むが最適解
・強い苦みと香りは癒し効果がすごい
オススメ度★★★★☆


フルーティIPA
・250円でお手頃価格
・手始めに飲んでみるのもあり
・でもIPAというよりは「IPA寄りのビール」
オススメ度★★☆☆☆


有頂天エイリアンズ
・苦みはグレープフルーツ程度
・まさにジュースのようで飲みやすい
・350円でこのレベルのヘイジーIPAはほとんどない
オススメ度★★★★★


僕ビール、君ビール
・苦みは大手ビールと同じくらい
・一般的なビールよりも麦芽感控えめ
・クセがなく飲みやすい
オススメ度★★★☆☆


ジョーカーくん
・アルコール低めで飲みやすい
・バドワイザーとかコロナが好きな方にハマるかも
・ゴクゴク飲める
オススメ度★★★☆☆


水曜日のネコ
・苦み控えめ
・イタリアンに合いそうなオシャレな香り
・小麦麦芽由来の風味は好みが分かれる
オススメ度★★☆☆☆


デイジーエール
・苦みは一般的なビール程度
・ゴールデンエールは最も飲みやすいとされているビアスタイルのうちのひとつ
・クセがなく飲みやすい
オススメ度★★★☆☆

なんでクラフトビールは高価格なの?

一言で言うと、かかるコストが段違いだから!です。

大手メーカーは大量生産により原料のコストを抑えることができます。対してクラフトビールを作っている小規模ブルワリー(クラフトブルワリー)は、大量生産が難しいためどうしても原料にお金がかかります。

たとえばビールの香り付けなどに使用されるホップは、Kg単価が牛肉よりも高いことも珍しくないそいうです。特に人気のスタイルであるIPAヘイジーIPAはホップをたくさん使用するので、どうしても1缶あたりの値段を上げざるを得ないのです。

それ以外にも、クラフトブルワリーは

・ビールの製造工程である仕込みや発酵管理・パッケージングまで人力で行っているところも多い
・常に新しいビールを発表するための試作を繰り返している

などなど、とにかくめちゃくちゃお金がかかるのです😢

◎ヤッホーブルーイングが比較的安価なのはなぜ?

にもかかわらず、ヤッホーブルーイング(以下ヤッホー)のクラフトビールはなぜ手に取りやすい価格帯なのかというと、全国的に人気の定番商品(よなよなエールなど)を安定して大量に出荷するために、自社のブルワリーに加えて大手の製造設備でも生産(契約醸造)を行っています。これにより大量生産することができ、これが価格を抑えられている理由のうちの1つです。

ヤッホーの理念は「クラフトビールの文化を広める」ことで、クラフトビールを気軽に楽しんでもらうことを重視!そのため手に取りやすい価格を維持する工夫を継続しているそうですよ。(素敵!)

おわりに

いかがでしたでしょうか?
この記事を読んで、クラフトビール飲んでみようかな!と思っていただけたら嬉しいです。そして最後に、ビールは可能な限りグラスに注いで飲んでみてください。香りの感じ方が段違いですよ✌

ではまた!

ヤッホーの「クラフトビールはじめてセット」!
味の違いがわかる冊子までついています。近くのコンビニに売ってないよ~~という方は是非ご活用ください♬


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